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「prologue」
2×××年
世界は光を失った。太陽や月の光がが届かないほど厚い雲に阻まれ、
電灯がなければ動くことすら危うい。
そして、人間の想像をはるかに超える力を持った「地球外生命体」の襲来
まさに阿鼻叫喚、というような残虐な「人間狩り」が始まった。
いつ自分が殺められてもおかしくない世界
それに一番怯えたのは今まで危険を知らなかった富裕層の人間たち。
半端に権力を持っている人間が考えることなんて、自分の保身か金のため。
権力者たちは己の身を守るため、人間を3種類に分けた。
世界中でひと握りの絶対君主である人間
世界でもっとも人口が多く、通常なら普通の生活を送れる。しかし絶対君主に危険が迫ったら盾になる人間
そして、「人」であることを剥奪され対地球外生命体の戦闘兵器に成り果てた狗。
権力者たちは権力にモノをいわせて「自分たちのためだけ」に世界を作り替えた。
もちろん批判や不満も山ほど出た。
しかしそれも数ヶ月で収まった。何故なら、逆らったら「殺される」からだ。
それも、人間がもっとも苦しむ方法で。
そんなものを見せつけられたら堪ったもんじゃない。
人間は、一部の人間に支配され
世界は、地球外生命谷支配されている。
そんな壊れた世界。
皆、頭が狂い始めているのだ。